日本語の量的テキスト分析

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より多くの日本人の研究者に量的テキスト分析について関心を持ってもらうために、『日本語の量的分析』という論文をニューヨーク大学のエイミー・カタリナックと一緒に書きました。これまでのところ、Twitterで多くの方からポジティブな反応を頂いています。

本稿は、欧米の政治学者の間で近年人気を集めている量的テキスト分析(quantitative text analysis)と呼ばれる手法の日本語における利用について論ずる。まず、量的テキスト分析が登場した背景を述べたうえで、欧米の政治学においてどのように利用されているかを説明する。次に、読者が量的テキスト分析を研究で利用できるように、日本語の分析において注意すべき点に言及しながら、作業の流れを具体的に説明する。最後に、欧米で利用されている統計分析モデルを紹介した上で、それらが日本語の文書の分析にも利用できることを研究事例を用いて示す。本稿は、近年の技術的および方法論な発展によって、日本語の量的テキスト分析が十分に可能になったことを主張するが、この手法が日本の政治学において広く普及するためには、データの整備など制度的な問題に対処していく必要性があることにも触れる。